過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】

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875:1[saga]
2013/01/18(金) 22:25:51.98 ID:jadE15u8o
自分達の背後で時々ミニサイズのワニが手札を覗いていたり、彼女の手以外の怪しい動きに気付けなかれば彼等にとってこれは永遠に無理ゲーである。

国広一がしていることは、要するにジャンケンで「次グー出すよー」と宣言する事の延長。
しかしながら、割とこの部内では必勝法に限りなく近い。

まあそれでも手札どころか山札の中、イカサマの内訳まで覗ける『彼女』には絶対に勝てないのだが。

和「えっ、イカサマだったんですか？」

憧「（してくるだろうって分かってて見抜けなかった私は、さしずめリハクかしら）」

一「証拠はあるの？　証拠はー？」

京太郎「この京太郎の目をもってしても何やったのか見抜けなんだ……」

憧「ああ、しかもコイツと思考被ってるし……」

原村和はそもそも自分の手しか見ていない。
須賀京太郎は根本的に能力と技能が足りてない。

よって、新子憧が見抜けなければ誰にも見抜けない。そんな力関係。

誰かの手の未来が見えてもどうイカサマするか分からなければ現場を押さえられない、そんな能力の相性。

一「和は他人のサマとか能力とかに無頓着だよねー。お姉さん心配かな」

和「そ、そんな事は無いと思いますけど」

京太郎「まあ、それでも圧倒的なんだけどな。普通にやったら憧くらいしか勝てないし」

憧「私だってそんな勝率良くないっての。フォーカード使いの咲に頼みなさいよ」

京太郎「ちくしょう、皆つえーんだよな……」

彼も弱いわけではない。が、穏乃にしか勝てないという力関係は中々にショックだったらしい。

区切りが良かったからか、ポーカーを切り上げて別の話題を振ってみる。

京太郎「メンツまだ全員揃ってないけど、暇だしな。憧ー」

憧「はいはいっと」

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