過去ログ - 五郎「八十稲羽か……いかにも田舎だな」
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2: ◆ynV98nmqxA[saga]
2013/01/05(土) 04:01:50.63 ID:rtdePnSZ0
五郎(今日はいつものように雑貨の搬入……なのだが、珍しく俺は片田舎のど真ん中にいた。
   お客さんは昔からの縁でよろしくやっていた婦人さん。
   わざわざこんな田舎に引っ越したのだそうだ)

五郎(都会とは違う田舎の澄んだ空気と温泉を求めて来たそうだが……お金持ちの考えはよくわからん。
   まぁ、おかげでその婦人の新邸宅の家具搬入でひと儲けできたのがうれしい……というのは、
   商売人としての建前である)

五郎(しかし……八十稲羽か。いかにも田舎だな。
   こっちの方にはまったく足を踏み入れたことがないので、なんとなくだが散策してみることにしよう。
   気分で言うなら、小学生の遠足か?)

バタンッ

五郎(ただ単に、都会とは違うこのさびれた田舎の静けさを味わってみたかっただけかもしれない。
   疲れているのだろうか?
   ……ん? 商店街か。とはいっても、シャッターが目立って、開店してるお店にも人が少ない。
   それもそうか。すぐ近くにジュネスなんて店ができたらな。
   この商店街も例外になることなく、ゆっくりと衰退していって、なくなってしまうのだろう)

五郎(……しかし、自分の足で歩きながら考えると、本当にあの事件はすごかったんだな。
   山野アナが殺されたことから始まった『連続失踪殺人事件』。
   ニュースなんてあまり見ないし、覚えない俺でさえかなり鮮烈に覚えている。
   しかも真犯人が地元の警察だったんだから……世の中も廃れてるねぇ)

五郎「……もう昼か」

五郎(仕事も終えて、ちょっと散歩している中での空腹……ランチにはおあつらえ向きじゃないか。
   たばこが切れたから自動販売機を探していたが、切り替えて食事する店を探すことにしよう。
   ……飲食店全部が閉店、なんてオチは考えたくないな)


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