過去ログ - 勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」 
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/07(月) 21:31:37.08 ID:seg8RhFo0

 勇者「なんだ…?」


 【 さらに 両足に噛み付いていたスライムも… 】


 勇者「あ、いつのまにか倒れてる。」


 【 勇者はスライムの群れをやっつけた! スライムゼリーを3個手に入れた! 】

 勇者「お、おお!!やった!! そこらに転がってたのから1個
    僕の噛み付いた2匹が落とした2個…。」




 戦士「だ、だいじょうぶすか!?素手勇者さん…!!」

 勇者「あ、君は…たしか……」

 戦士「せ、戦士勇者♀と申します…。」

 勇者「…ありがとう、君が助けてくれたんだね。」


 勇者の視線の先には、戦士の持つ剣先についたスライムの液だった。


 戦士「すごい叫びが聞こえましたので、気になって…」

 勇者「ははは…ホントにありがとう。命の恩人だよ君は。」

 戦士「恩人だなんてそんな…は、はやく治療を受けないと……!」

 勇者「ああ、ちょっとさすがにヤバい。体中が熱くて、フラフラする。
    でもその前に…」

 戦士「なんですの?早く教会に戻りましょう。腕を肩に…」

 勇者「…はい。スライムゼリー2個。」

 戦士「え?」

 勇者「僕の両足にいたスライムが落としたんだよ。だからこれは君のだ。」

 戦士「そ、そんな事…急にいわれましても!それに素手勇者さんが
    戦ってたのですから当然素手勇者さんのものですわ!」

 勇者「じゃあ、君へのお礼としてこれをあげる。それなら…いいで……しょ?」

 戦士「あ、ああ…!!素手勇者さん!!勇者さん!!」

 勇者「ん…大丈夫。ちょっとふらつくけど教会まで歩ける。」

 戦士「ゼリーの事は良いですから、はやく戻りましょう!
    もう暗くなってきましたわ。」

 勇者「…わかった。急ごう」

 
 勇者は全身ボロボロになりながらも、戦士勇者♀の肩をかりゆっくりと教会へと足を運んだ。
 その間、魔物が1匹も襲ってこなかったのは運がいいのか、
 それとも勇者がこの1年魔物を倒しまくって、辺りの魔物がいなくなったか。
 …先程の戦いで敬意を評し、あえて見逃す魔物がいあたか。
 
 もし後者のような魔物がいればこの世はちょっとだけ平和だったかもしれないが
 ここで描く事ではないので省略する。


 勇者と戦士勇者♀が教会に着いたのは、あたらいが真っ暗になった頃
 教会に住む僧侶が、選抜試験のために寝泊まりする色々な勇者達に、夕飯の支度を終わった所だった。





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