過去ログ - 京介「俺の名前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」
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3:ツン ◆IeC1kQL7FfR0
2013/01/07(月) 12:49:37.15 ID:iz3JJ5VSO
「家庭教師の真似事は得意だからな。着替えて来るから、少し待っててくれ」

妹の頼みを無下にするワケにはいかない。取り敢えず宿題は後回しにすると決め、自分の部屋へ向かった。



俺の部屋は、特筆することがない。当たり障りのない、機能的な家具。インテリアを凝らしているワケでもなく、少し大きめの机にぽつんとノートパソコンが座しているだけ。同年代の男と比較するならば、立派なチェス盤があるだけかもしれない。

制服を脱ぎ、私服に着替える。ここは日本で、この世界では、自分は皇族ですらない。よって、服も一般的な市販されているやつだ。
俺は、落ち着いた色の、華美さを感じさせない服装を着こなしている。
意味不明な英字を並べただけの、派手な服は一切購入していない。

「これで……大丈夫だな」

男にとっては大きいだろうと思える姿見に全身を映しながら、清涼感を演出する、くどい匂いのしない香水を使う。
お年頃の少女の家に上がらせて貰うのと、妹と出掛けるということで、身嗜みにはより一層気を使う。

桐乃に不潔なんて言われたら、俺は普通に[ピーーー]るからな。ううっ……。
妹と出掛けるための身嗜み条件はクリアされた。

鏡に向かって何回かポージングを取る。
映る姿はあの世界の俺そのもの。日本人とは思えない容姿に背格好……そして──。

「京介ぇ〜〜〜まだぁ〜〜〜?」

桐乃が俺を呼んでいる。少し時間が経ちすぎていたようだ。

「ごめん、今行くから」

俺には何が出来るのだろうか。ナナリーは最後に泣いていた。今度こそはと、俺は優しい兄でいようと誓う。

俺はお前のお兄ちゃんだから──な。


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