過去ログ - 比企谷「やはり、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
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51:1[saga]
2013/01/25(金) 21:29:26.10 ID:pmtylD4o0
もう既に日は沈んでいる。悲しそうに電灯が由比ヶ浜と俺を照らす。
あまりよく表情は読み取れない。薄い灯りが由比ヶ浜の赤い頬をはっきりとさせている。



「これだけはっ//」




俺の唇にあたたかいものが重なる。
これはなんなんだろう…と考えることさえできない。俺はただ、だまってされるがままだった。
由比ヶ浜の表情もきれいだな。ということだけしかわからない。
可愛いから、綺麗なぜ、想いが変わったのだろう。


俺は由比ヶ浜のことを大切に思っている。
でも、それとこれとはわけが違うんだよ…。
お前、ほんとにそれでいいのか?。もったいないこと、したんじゃないのか…



何秒たったのだろうか、一瞬のことかもしれないし、案外長かったのかもしれない。
俺が感じることができたのは、由比ヶ浜の優しさと、暖かさだけだった。


そして由比ヶ浜はゆっくりと唇を離し、いい笑顔を作ったように、見えた。


そして由比ヶ浜は少し早口で、けれど慌てたようすもなく、


「ヒッキー今日はありがと、すっごい楽しかったから!!!
文化祭の時、ホントかっこよかったから…」


といって、走り去っていった。




俺はただ茫然と由比ヶ浜を見つめる。
思わず、唇に手を触れる。あの感覚、由比ヶ浜の優しさがまだのこっている。


俺はそれを頭の中から振り払い、駅に向かって歩き出す。
電車はもうすぐだ。






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