過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:01:07.29 ID:xUrhGNcJ0
彼女の能力は空間移動。
自分の身体や物体を好きな場所に飛ばすことが出来るレベル4の大能力者。
本当に野球で勝負するならば、とてもじゃないが成り立たない。
そんなことは分かりきっている筈なのに、脳の何処かがその考えを否定する。
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118
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:02:01.57 ID:xUrhGNcJ0
太陽が少し傾きかけた空模様のグラウンド。
既に黒子はマウンドに立っていた。
マウンドといっても打席になるだろう場所から約18メートルの地面に一本、足で線を引いた即席のものであるが。
とにかく後はイチローの登場を待つばかりとなった。
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119
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:02:55.89 ID:xUrhGNcJ0
俯いて頭を抱える。
今の今まで居るかも分からない神様に祈り続けてきたけど、最早どうすることもできない。できなかった。
ということは神様なんてやっぱりいなかったのかもしれない。
そんなくだらない考えが脳をぐるぐると駆け回りはじめた時、突然大きな歓声が上がった。
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120
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:05:02.68 ID:xUrhGNcJ0
「やぁ、待たせてしまったね」
ヘルメットを外してイチローが軽く頭を下げた。
黒子は別段気にした様子もなく丁寧に対応する。
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121
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◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:06:13.58 ID:xUrhGNcJ0
黒子は思う。
講演であれだけ言っていた奴が中学生に手玉に取られる。
そしてこいつの笑顔が苦痛に歪み醜態を晒すのが楽しみで楽しみで仕方がない。
あぁどうやって料理してやろうか。
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122
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:07:47.75 ID:xUrhGNcJ0
イチローが自分の代名詞とも言えるあのバットを掲げる動作を行う。
それだけで周りからは歓声が漏れたりしている。
しかし黒子は何とも思わない。何も動じない。
どう足掻いたってこの球は打たれることなど無いと分かっているから。
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123
:
◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:09:17.26 ID:xUrhGNcJ0
「あら、どうしました?あと二球ですのよイチローさん?」
笑顔の仮面を貼り付けた黒子が言う。
それを外した裏には何があるのだろう。
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124
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◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:09:47.59 ID:xUrhGNcJ0
「さてイチローさん。三球目……所謂ラストですの。何か言うことはありまして?」
最早勝ったと言わんばかりの態度でイチローに黒子は話しかける。
最初から勝ちなど決まっていたようなものだ。
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125
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◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:10:55.40 ID:xUrhGNcJ0
「黒子さん。僕はこの街に来ることが出来て良かったよ」
予想外の言葉に目をぱちくりさせる。
何かしら喋るとしても、てっきり降参とか言うとのではと思っていた。
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126
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◆I045Kc4ns6
2013/01/18(金) 23:11:50.04 ID:xUrhGNcJ0
(な、なんですの!?この迫力は……!?)
突然の変化に黒子は驚きを隠せない。
ボールを持つ手が震える。膝も笑っている。
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