過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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13: ◆I045Kc4ns6
2013/01/08(火) 22:07:47.88 ID:oV4kWqrS0

全員が突然の声に驚き振り返る。そして固まった。
声を発したその人は大きなバッグを肩に掛け、手に筒のようなものを持っている。
何より目を引くのはその服装。野球のユニフォームだろうか。
顔は薄暗くてよくわからなかった。

「学園都市ってのは随分治安が悪いんだね……ちょっとショックかな」

「でもすごい場所だ。ロボットがいるし興味が惹かれるものばかりだ……あと早く超能力を見てみたいね」

「まぁ流石に海の上を走るのはちょっと疲れたから休憩が先か……鈍ってるな僕」

淡々と独り言を述べていく男を見て、スキルアウト達は露骨に機嫌を悪くして男に向直る。
当然と言えば当然だ。
もうすぐお楽しみとなったはずなのに、謎の輩に邪魔をされては意味がない。
「て、テメェ場違いな格好しやがって!!ブツブツブツブツうるせぇし……何者だぁ!?」

しかし男の予想外の登場は同時に焦りを生じさせていた。
服装は別として、予想されることはこの男が風紀委員ではないかということである。

「僕かい?僕は……」

いよいよその正体を明かそうというのか、男はクイッと右人差し指でキャップをずらした。
タイミング良く、既定の時間で点灯する街灯が彼の顔を照らす。
何度もテレビで見た顔が、新聞でもネットでも見た顔がそこにある。知らない人はこの国にいないんじゃないだろうか。
ユニフォームに刻まれた番号「31」
クールな表情でありながら瞳の奥に熱い何かを宿した彼は、自信を持って質問に答える。

「野球選手(メジャーリーガー)だ」




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