過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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16: ◆I045Kc4ns6
2013/01/08(火) 22:09:54.04 ID:oV4kWqrS0

頬を伝う冷や汗、震えの止まらない膝。
漫画やアニメでよく見る演出だ。そんなものはリアルではありえない。
そう思っていたが、違った。今、まさにこの時、それをまざまざと感じている。
一度駆け出したスキルアウト達はピタリと足を止め、現実を理解できずにいた。
手に持ったソレを武器として振り回すわけでもなく、一人の打者として構えている男。
脅威でも何でもないはずなのに、凄まじく恐ろしいものを感じるのだ。

「う……うわあああああああああ!!」

居ても立っても居られない。スキルアウト達は再びまとめてイチローへ駆けだした。
各々の武器をしっかりと握り直し、目前の畏怖すべき存在を除外しようとする。
向かってくる男達「だけ」を倒すのは中々難しい。
周囲の物を、何より女の子を傷つけるのは絶対に避けなければ。
自然とイチローの手に力が入る。
点を取るためじゃない。チームを勝利へ導くためでもない。
誰かを守るために、バットが降りぬかれた。




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