過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 00:59:56.86 ID:Q18RKcln0
声が、聞こえた。
また、あの声が聞こえたのだ。
インデックスを連れ去り、この場を引っ掻き回し、プライドを傷つけた張本人の声が。
数分前に体験したのと全く同じ状況だった。
以下略
223
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:00:45.50 ID:Q18RKcln0
そう言ってイチローは空へ向かって球を軽く放り投げ、途中で炎となって霧散した。
ステイルは煙草を吐き捨て奥歯を噛み締める。
消すだけなら未だしも、紅十字を、炎を掴む技術や能力なんて知らない。
そんなものがあってたまるものか。
以下略
224
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:01:14.72 ID:Q18RKcln0
振り下ろされる巨大な十字架をイチローがバットで受け止める。
バチバチと火花が散り、周囲の物が徐々に溶け、燃えていく。
「やはり……物騒だ!」
以下略
225
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:01:53.49 ID:Q18RKcln0
見抜かれている筈がないと思っていた種が既にバレている。
突然のことにステイルの心境に焦りが生じた。
嫌な汗が頬を伝う。
しかし、しかしだ。
以下略
226
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:02:23.91 ID:Q18RKcln0
今、イチローは何を言った?
一つ一つを削るという冗談のような提案に賛同しなかったか?
「刻まれたルーンはあの娘を運んだ時にもう気付いていたけど……君と対戦する方が面白そうだったからね」
以下略
227
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:02:50.10 ID:Q18RKcln0
ステイルの咆哮と共にイノケンティウスが蘇る。
これまでよりも何倍も大きく、猛々しいその姿は正しく王。
バットで太刀打ちするのは焼石に水といったところである。
ルーンを消さない道を敢えて選んだのだから、出来ることはただ一つ。
以下略
228
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:03:20.62 ID:Q18RKcln0
ボッ、ボッっと不規則に音がする。
それは火が燻っている音によく似ていた。
発生源はどこだろうか。
見ようとしても目が霞む。
以下略
229
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:04:15.59 ID:Q18RKcln0
懸命に力を振り絞って声を出す。
この問いかけに彼は意味深な解答をする。
「試合には負けたかもしれない」
以下略
230
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:04:53.01 ID:Q18RKcln0
「これならあの時の高校生や、僕のスイングのように消滅したわけじゃない。受け止めて脅威にならない程度に『圧縮』したのさ」
中々骨が折れたけどね、と言って笑っていた。
以下略
231
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:05:28.59 ID:Q18RKcln0
「試合には勝ったけどね」
回旋する議題を遮るイチローの声に我に返る。
以下略
232
:
◆I045Kc4ns6
[saga]
2013/02/14(木) 01:05:56.43 ID:Q18RKcln0
「過去や背景のことも少しは把握したつもりだよ。でも、とりあえず今日はお引き取り願おう」
「……言われなくとも」
以下略
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