過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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50: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:44:46.94 ID:jblOWGwS0

予想外の痛みに悶絶している学園都市の電撃姫。その原因となった存在は一体何なのか。彼女の見たものとは。
答えは簡単である。

「この常盤台に講演に来る男の来校風景」

ただそれだけだ。
先のいちごおでんという未知なる食べ物に少し気持ちが悪くなったイチロー。
歩くのは少々だるく、走るのは以ての外。
夕べ常盤台の方が車で迎えに行くと言っていたが、街を見ながら行くからという理由で断ってしまった。
やっぱり迎えに来てほしいなんて言うのは気が引ける。
だから「飛んでいく」ことを選んだのだ。

普段なら自ら打った打球に乗っていくところである。それをファンサービスとして行うこともあった。
しかし自身の体調を考えて、より足場の安定するバットに乗って移動することにした。
現在の気温から湿度、風向きや方角に始まり、距離や角度、速さをすべて脳内で綿密に計算し、バットを空中に放り投げて飛び乗る。
なに、慣れてしまえば簡単なものだ。赤子の手を捻るより容易い。
景色を眺めて少しずつ気分も落ち着いてきたし、もう大丈夫だろう。
風を受けてスーツが揺らめく。イチローの心情は非常に穏やかになっていた。

だが街中はそう落ち着いてはいられない。
朝っぱらから学園都市を飛行する謎の人物。その風貌は礼服姿で棒状のものに仁王立ちという極めて異端。異端中の異端。
いくら先進的といわれるこの場所でもこんな光景は誰も見たことが無い。
いや、見たことはあるけれど、到底信じることなど出来やしない。
次元を超えてキャラクターがこちらの世界へ飛び出してくるのか、しかもスーツで。
というのが目撃者達の本音である。
後々この街の不思議に追加され、語り継がれていくことになるのも、事の発端となった彼は知る由もないだろう。




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