過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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54: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:48:48.20 ID:jblOWGwS0

「ン……あら黒子……どうし……たの……?真剣な顔で……」

寝ぼけ眼を擦りながら質問してくる愛しの彼女の声に、脳が命令を出すよりも早く身体が動く。
超近距離なのにわざわざ持ち前の能力で御坂の前に移動し、その胸に飛び込んだ。

「お姉様ぁぁぁ!黒子は!黒子は!心配したんですのぉぉぉぉ!!」

ただがむしゃらに顔を埋める。ひたすらお姉様お姉様と呟きながら。
もちろん心配事が杞憂に終わったことは嬉しい。
しかしそれに勝る喜びは、お姉様の慎ましい胸が目の前にあるという事実。どさくさに紛れてあちこち触った。
この時の幸福感は何物にも代えがたく、文面に起こすにはきっと原稿用紙が何枚あっても足りないだろう。
そして今度こそ電撃を受けるだろうと内心身構えていた私に掛けられた言葉。
それは「いい加減にしなさい!」というお叱りでもなく、「ごるぁぁぁぁ!」という絶叫でもなく

「あはは……黒子は朝から元気ね……」

という極めて予想外な、黒子にとっては天地がひっくり返るくらいに匹敵する言葉であった。




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