過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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86: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:16:48.38 ID:rNkSflO00

「き……気をつけろ……あの男……イチローに……」

「へ……?気をつけろって……寮監!?」

聞き直す前に彼女はフラフラと会場を出て行ってしまった。
その姿はさながら冬の狩れ落ちた葉の様であった。

(あぁ……!もぅ……!!一体何なのよぉぉぉ!!)

溜まりに溜まっていたストレスが爆発する。若干電気が漏れたが気にしない。
全く今日は意味の分からないことだらけで厄日とも言える。
学食に行けば黒子が何かを企んでいるようだし、昼ご飯は食べられなかった。
なんとかして講演に臨もうとすれば寮監が忠告をしてくる。一体何に気をつけろというのか。
とにかくもうやるしかないのだ。例えその先に何があっても。
鬼が出るか蛇が出るか。全てはやってみなければ分からない。
嫌なことや負の想いから逃れていたところで最終的には自分の首が締められる。
ならばさっさとケリをつけてしまおう。
そうだ。これが私らしさだ。がむしゃらで、ひたすら真っ直ぐで良いじゃないか。
イチローが席に着き拍手が鳴り止み、進行の先生のアナウンスが流れる。

「イチロー選手、我が常盤台へお越しくださり誠にありがとうございます。
 まず初めに生徒を代表して、御坂美琴による歓迎の演奏があります」

空元気なのかもしれないがそれでも十分だ。舞台に登り彼に一礼する。
私は私らしく、精一杯自分の役目を果たすとしよう。




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