過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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89: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:19:50.77 ID:rNkSflO00

先程改めて決意した矢先だ。緊張はしていない。
だがそれでは今現在の状況に説明がつかないのだ。
膝が笑っている。弓を持つ手がカタカタと揺れる。
目に前の人物から伝わる迫力。私が兎で、彼が狼の様な。
蛇に睨まれた蛙とは正にこのことだ。
寮監の言っていたことが少し分かった気がする。
あの寮監もこの気に当てられたのだろうか。いや、もっと強かったのかもしれない。

震える膝を自らの意思で強引に静止させ、直立不動のまま彼に目を向ける。
不敵に微笑む顔がまた私を不安にさせる。
まるで私のことを待っていましたといった雰囲気。
最早見つめるという範疇を超えて、御坂はイチローに睨みを利かす。
ならばその期待に応えてやるまでだ。

彼が目を瞑り聴く準備をしたように、私も目を閉じ精神を集中させる。
ヴァイオリンを構える。本来ならピアノやその他の楽器ありきの曲。
しかしこの曲の旋律が大好きだから、あえてヴァイオリンのみの独自のアレンジをした。
誰もが一度は聴いたことがあるだろう。有名故に失敗はできない。
どんな曲でもこの場では失敗なぞ許されないが。
持てる力を十二分に発揮して、課せられた使命を達成しよう。

タイトル――――「エトピリカ」
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