過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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9: ◆I045Kc4ns6
2013/01/08(火) 22:01:48.44 ID:oV4kWqrS0

とにかく我が校へ講演に来てくれるのは光栄だ。
話してくれるかは別として、今までの彼の人生の歩みや海外のことには興味がある。
だが一番許せないのは、普段の授業に加え、放課後が講演の時間になるということだ。堪ったものではない。
その日は風紀委員も非番だし、久しぶりに愛しのお姉様とお買い物を……という計画が台無しになってしまった。

(急遽決まったことだから仕方ないですけど……これでつまらない内容の講演だったら風紀委員として許さないですの……!)

「し、白井さん?どうしたんです?突然拳を握って震えて……って私の話聞いてますか?」

突然表情を強張らせ彼方を見つめる黒子を初春は半ば呆然となりながら見る。
視線に気づいた黒子は取り繕うようにして応じた。

「え?……あ、あぁ!もちろんですの!イチロー選手は素晴らしい方ですのね!?」

「そうなんですよ!白井さんも分かってきましたね!実はイチロー選手はですねぇ……」

再び始まった弾切れ知らずのマシンガントーク。
3打数8安打、移動日にも2安打、ガッツポーズして5点入るなどと意味不明なことを言っている初春は無視することにした。
同時に何の罪もない来賓客を裁くという事柄を、出来もしないのに実行することを堅く心に決めた。

そしてその決意は後日、脆くも崩れ去る。



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