20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/10(木) 00:52:04.12 ID:OAq42GrIO
時間は少し戻り、ひと気のない廊下
「鹿目まどかの護衛だ。
理由は伝えられていない」
宗介がそう、はっきりと言うとほむらは眩暈がするような気分に陥った。
鹿目まどかの護衛。
まるで、自分と同じではないか。
約束をして、何度も繰り返す。
できるだけ、あの世界に足を踏み込ませないように。
ほむらの様子がおかしいと勘付いたのか、宗介は声を掛ける。
「おい、大丈夫か」
その声でほむらは、ハッと意識を戻す。
「えぇ、すこし呆けてたみたい。問題ないわ」
本当はまだ少し落ち着けていないが、無理に冷静な声を出す。
「そうか、だが無理は良くない」
やはり、暴露ている。
しかし、そんなものは関係ないと割り切り話し出す。
「聞いていないでしょうけど、聞いてもらうわ」
「構わない」
「私の目的も鹿目まどかの護衛」
その一言で今度は宗介が動揺したが、その素振りは見せなかった。
「何故だ。この平和な街で、何一つ危険とは関わりそうにない少女を護衛する?
正直に言うと、俺もその必要は感じない」
珍しく饒舌になり、宗介はまくしたてる。
「色々あるのよ。
そんな任務を出すだなんて現実的に感じないけど、貴方の上官って、女性で、しかも年端もいかない少女でしょう?」
ほむらは聞いてみる。
やはり、図星だったようだ。
少しだけ、こめかみがピクリと動いたのをほむらは見逃さない。
「ここでは関係のない事だ」
宗介は答えようとしなかった。
「そうね。
目的が同じなら、私たちで同盟を組まない?」
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