過去ログ - ほむら「ラムダ・ドライバ?」
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225: ◆Upzc6141AI[sage saga]
2013/01/28(月) 01:21:30.96 ID:civaOl4IO
立ち向かうデスパレート・スクール・ライフ


北棟


佐倉杏子は、苦戦していた。
本来の実力を発揮できていないと言った方が正しいのかもしれないが。
別に、その本来の実力は幻惑の魔法を指している訳ではなく、いつもの踏ん切りの良さも、戦闘での技術も発揮できないのだ。

「クソッタレ!よりにもよってこの魔女かよ!?」


結界に踏み込むまでは良かったのだが、それからはどんどん顔色が悪くなっていったのは、幼いゆまでも分かった。

そして、今に至る。

「ビビるな……あいつの攻撃は知っているんだ…!」

異形の存在と相対して、自分に言い聞かせる。
目の前にいるのは。

「蘭・卵・覧・乱♪」

ゆまが、この世界に踏み込んだ原因第二号だ。
一号は、ゆまの両親を食った魔女。
今、杏子と向かい合うこの魔女は以前、杏子に致命傷を与えた。
その傷を治す為に、ゆまは契約して結果的に杏子は助かったがゆまを巻き込んでしまった。

「キョーコには、乱暴させない!」

そしてゆまは、契約するよりも前に杏子に助けられている。
その事には恩義を感じているのだ。

だからこそ、ゆまは杏子に依存して、そして何よりも守りたいと思っている。

「ゆま!危ないから下がってろ!」

ハンマーを振るいながら前に出ようとするゆまを杏子は制した。

「前衛はあたしだ。ゆまは治療を頼むよ。
ゆまがやられたら、あたしだって危ないんだから」

二カッと笑ってみせて、ゆまを安心させる。
この子を危険な目に会わせたくない、そう杏子も思っていた。

しかし、安心させたところで決め手がない。

少しだけトラウマになりそうな四肢切断を思い出し、吐き気が込み上げるが気合で押しのける。
やるしかないのだ。

「そんじゃあ、いっちょ行きますかっ!」

戦闘は開始される。



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