228: ◆Upzc6141AI[sage saga]
2013/01/28(月) 01:23:45.12 ID:civaOl4IO
振り向きざまに凪払う。
だが、使い魔の捨て身の一撃はキリカに届いた。
隙ができる。
再び現れる大量の使い魔がキリカに迫る。
形成逆転。
先程の攻勢から打って変わっての絶対絶命。
(せめて、織莉子だけでも…!)
この期に及んで、キリカは最期まで織莉子を優先しようとした。
「さ…せ…る…かああああぁぁぁあ!!!!!!」
まさにその時、聞き覚えのある声と目の前に映る蒼い閃光。
マミたちと行動をしていたはずのさやかが、キリカと織莉子の眼前に現れた。
完全に体に負担がかかるであろう速度で、反応で、使い魔を吹き飛ばす。
「ふぅ…間一髪ってところ?
それでも、これはマズイね…一旦退きます」
そう言うや否や、さやかは倒れる織莉子を抱きかかえ、キリカの元へ。
「すまない、助かったよ」
当面の危機は去り、一先ず礼を。
「困ったらお互い様ですよ!
それよりも……」
そう言うと、織莉子を地面に降ろし手をかざす。
さやかは癒しの願いで契約した魔法少女だ。
その魔法は回復にこそ真価を発揮する。
青白い光に織莉子の身体が包まれる。
「んっ……すみません、助かりました…」
すぐに織莉子は目を覚ました。
幸いな事に、傷は浅かったようだ。
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