過去ログ - ほむら「ラムダ・ドライバ?」
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249: ◆Upzc6141AI[sage saga]
2013/01/28(月) 01:37:51.41 ID:civaOl4IO
校庭

「流石に火力が違う……わねっ!」

ほむらはぼやきながらも、<エリゴール>に向けてロケットランチャーを放つ。
直撃するその直前。

(まただ、また止められた…!)

ほむらの魔法は特殊な能力に特化している。
その為、武器は近代兵器をちょろまかした物を使う為にラムダ・ドライバとは相性が悪かった。

「だけど……そいつは囮よ」

誰に言う訳でもなく、呟くと魔法を発動。
ロケットランチャーの爆煙が消える前に<エリゴール>の目の前に現れ、そしてグレネードの様な物を<エリゴール>のメインカメラの前で爆発させる。
炸裂した時には、ほむらは既に<エリゴール>の付近から離脱していた。

「EMCよ…火力が通らないなら搦め手を使わせてもらうわ」

ロケットランチャーとEMCを、時間停止を駆使してほぼ同時に仕掛ける。
この連携にはラムダ・ドライバも間に合わなかったようで、EMCの影響か動きが多少鈍くなる。

だが成功したとは言え、所詮は個人携行サイズのEMCだ。
命中しても、本当に足止めになるかならないか程度だろう。

<エリゴール>はほむらに向けてアサルトライフルを構える。

だが、その弾丸は放つ事はできなかった。

「反撃の隙なんて、やらないよ!!」

キリカが既に真正面の懐まで接近していたのだ。
<エリゴール>は攻撃を中断して防御の為に力場を発生させる。

「こんなもの……」

キリカの魔法による鉤爪と<エリゴール>のラムダ・ドライバによる力場は、ほぼ互角だった。

「後ろがガラ空きですよ?」

だが、数では魔法少女の方が有利だ。
織莉子はここまでの展開を読んでいたのか、既に水晶を<エリゴール>の背中に命中させる軌道で放っていた。

前方に集中していた<エリゴール>に水晶による攻撃が命中する。

その一撃で少しだけ力場が弱まった。
キリカが押し始める。

ほむらは、時間停止を使い背後に回り込んでいた。

「今なら……行ける!!」

鉤爪に更に魔力を込めて巨大にする。

「終わりだよっ!!」

<エリゴール>の力場は完全にキリカに押し負けた。
だが、それでもキリカの一撃が軽い損傷で済む程度には弱められていた。

「暁美さん、あとは頼みます!!」
未来を予知した織莉子は勝利を確信する。

「ええ、任せてもらおうかしら」

ほむらはASについて調べておいて良かったと心底思う。

恐らく、あの機体はソ連の<シャドウ>を素に作られているのだろう。ならば……

「弱点は、そこね…!」

ほむらは、ロケットランチャーを再度放つ。
その弾頭は、ASの弱点であるバラジウムリアクターに直撃した。
<エリゴール>はそれにより、完全に沈黙。

「残るのは二体、か」

キリカが満足気に呟くと、織莉子が反応した。

「ええ、はやく援護に行きましょう?」



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