317: ◆Upzc6141AI[sage saga]
2013/02/14(木) 01:50:07.08 ID:4S4ynx9IO
「さやか、なら好都合と考えない?」
そう言いながら、私は仁美のこめかみに拳銃を突きつける。
「えっ?」
仁美は硬直してしまうわね、当然だわ。
言いたくはないけれど、結界の中ならば人が亡くなっても死体は残らない。
「さやか、貴女がこう言えば、私は引鉄を引いてあげるわ。
【上條恭介を自分の物にしたい】と」
知っているわ。貴女は正義の味方なんだもの。
そんな台詞は死んでも吐かないと。
それでも、貴女には自分の気持ちと向き合ってもらわないといけないから。
そんな事の為なら悪人になんていくらでもなってあげるわよ。
「ふざけないでよ!」
「なら、そこの化物を私と一緒に倒しましょう?正義の味方として。
上條くんが私たちの事も化物と見るか、正義の味方として見るか。そんな事は知らないけれど」
本当にメンタルが強いのか弱いのかわからない子ね。
こんな状況でも、自分に嘘をついて立ち向かおうとするのだから。
「そう、それが貴女の答えね。
手伝うわ、さやか」
結局こうなってしまうのね。
わかっていたけれども。
私はすぐに拳銃を仁美から離し、迫る使い魔に撃ち放つ。
「軽いジョークみたいなものよ。
本当に撃つつもりなんてないわ」
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