349: ◆Upzc6141AI[ saga]
2013/03/02(土) 00:43:25.43 ID:oUzn7LqhO
「まあ、見てやれと言われてもアドバイスできる程、俺も詳しくはないがな」
「でも使いこなせている」
その言い方に少しだけつっかかる。
「使わざるを得なかっただけだ」
誇張する訳でも見下す訳でもなく、本当に使わなければならなかった。
それはほむらも同じなのだが、経験が違い過ぎる。
「いや……訓練でも発生させられる分、俺よりも扱いこなせるかもしれないな」
これもお世辞などではなく、本心からだ。
「なんにせよ、アレが扱えたのは今のところお前だけだ。
そいつの力が必要なんだろう?」
「ええ、あの訳のわからない装置を何としても使いこなさなきゃいけないのよ、私は」
ほむらは再び<ベリアル>のコックピットへと乗り込もうと立ち上がる。
「その意気だ。
気力のない兵士は戦場では生き残れん」
後を追うように宗介も立ち上がり、<レーバテイン>のコックピットへ。
「俺も付き合おう」
それぞれのASが立ち上がり、訓練場へと向かった。
「何としても……何としても今度こそは…!」
頭の中で忌々しい巨大な魔女の姿を思い浮かべ、強く意識をする。
ワルプルギスまでに、なんとしてもこの装置を扱いこなさなければならない。
その事がほむらを焦らせた。
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