371: ◆Upzc6141AI[ saga]
2013/03/02(土) 00:56:15.31 ID:oUzn7LqhO
カウントが始まる。
決戦までの。
それが喜劇となるのか悲劇となるのかは誰も分からない。
射出が完了すれば、ワルプルギスとの戦闘までも秒読み段階に入るだろう。
「俺が先行する。暁美は続いてくれ」
『5、4、3…』
この間にもカウントは進む。
「わかったわ」
『2、1…射出!』
返事は届いたのだろうか。
言ったとほぼ同時に宗介の機体は高速で空を駆け抜けた。
『続いて<ベリアル>も射出します。
5、4、3、2、1…射出!』
宗介に続くようにほむらの機体も射出される。
「うっ!……っくっ…!」
射出の反動で生まれる凄まじいGがほむらにのしかかる。
だがほむらは意識をハッキリと持ち、飛行に集中する。
安定してしまえば問題はなかった。
速度計の針が揺れる。
数値は今までほむらが体験した事のないような速度を示す。
まだまだ加速は続くようだ。
(速い…わね……もう見えてきたわ)
よく見なくとも、既にワルプルギスは出現していた。
そして、魔法少女と交戦中。
様々な色の閃光。
(もっと急がないと!)
数分前までは速すぎると感じる速度だが、今となっては更に速度を求めてしまう。
ほむらは、機体の変化には気が付いていなかった。
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