33: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:20:06.20 ID:CasTSGYNo
賢者「二度と会えないわけではありません。手紙ならまたいつでも使い魔を使ってやり取りできますから」
シスター「はい…でも、こんなことは間違っています!」
シスター「5年前、賢者様は勇者様とともに旅立ち、それこそ命がけで戦ってらっしゃったのに!!」
34: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:20:37.07 ID:CasTSGYNo
賢者「人は弱いものです…希望が潰えたとき、何かのせいにしないと心が壊れてしまうのです」
シスター「でもっ!」ポロッ
ギュッ
35: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:21:07.14 ID:CasTSGYNo
賢者「あ、そういえば」
シスター「なんでしょうか」
賢者「その子の名前はなんと言うのですか?」
36: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:21:42.30 ID:CasTSGYNo
賢者「では…『男』というのはどうでしょう?」
シスター「『男』ですか…呼びやすくていい名前です」
賢者「ふふふ。私もついに名付け親ですか」
37: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:22:39.27 ID:CasTSGYNo
〜森の南の峠〜
シュタッ
賢者「…勇者」
38: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:23:06.62 ID:CasTSGYNo
賢者「もう…ここまでですか…」
勇者「まだだっ!まだ諦めるな!!」
賢者「でも!盗賊と魔法使いはもう動けないんですよ!?」
39: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:23:46.11 ID:CasTSGYNo
勇者「これを使え!」ピラッ
賢者「これは…転移符!?」
勇者「俺がこいつらを引き付けておく!その隙に行くんだ!!」
40: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:24:12.83 ID:CasTSGYNo
賢者「勇者!!腕が!!」
勇者「は…早く行け!!」ドンッ ザシュッ
賢者「くっ…て、“転移”ぃ!!!」
41: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:24:45.63 ID:CasTSGYNo
賢者(それから3日…体力が回復した私達は再び魔界のあの場所へ行きました)
賢者(そこにはおびただしい血の跡と、勇者のものと思われる切り落とされた腕が…)
賢者(その腕を持ち帰り王様に報告すると、勇者を見殺しにした極悪人だと罵られ…)
42: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:25:13.34 ID:CasTSGYNo
賢者「でも…あの子が勇者の子供かもしれないとは…」
賢者「…ならば私達はあの子を命を懸けて守りましょう」
賢者「それで罪滅ぼしになるとは思いません。自己満足だと分かっています。でも…」
43: ◆doBINqA5W6[saga]
2013/01/11(金) 00:25:56.40 ID:CasTSGYNo
〜5年後・家〜
幼男「ねーねーシスター」
シスター「なんですか?」
1002Res/410.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。