過去ログ - 隅っこで流れて小ネタを書いてみる
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/23(土) 02:06:49.75 ID:ZJ2EM/gm0
ぶれた視界の中で彼が寄ってくるのが見えた。
泣き出しそうな顔をしている。そんな顔することないのに。
「ごめん。ごめんね」
彼の腕がボクを支える。
「仕方ない事だよ。構わないさ」
この理(ルール)は動かすことができない
だからこそ、僕が……
「そんな……こと。理由にならないよ」
彼は、頭を強く降った。
ああもう、泣く事はないだろう?
「大丈夫。これは、ボクが望んだこと。
僕の方こそ本当にごめん――」
「 」
名前を呼ぶと彼の目が驚いたように見開かれる。
「うん。うん!」
それから、彼は泣いたままうれしそうに笑う。
そうして、『今日』初めてボクらはお互いの名前を呼んだ。
きっと、理解し合えた。どうしようもなく。
そういうことではなく、そうであるぼくらのことを。
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