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54:1 ◆6KRC2KEuIY[saga sage]
2013/07/07(日) 23:06:17.17 ID:Tpm9x2cWo
「……キョン?」
思わず後ろを振り返る。そこにいたのは想像の通りの姿だった。
「どうして?」
「さあ?お前が呼んだからじゃないのか?」
キョンはとぼけたように笑う。
「バッカじゃないの?私が呼ぶわけないじゃない」
「はいはい」
何故か判らないけれどキョンだった。私のキョンだった。
……いや違う。これは、私の“創りだしたキョン”だろう
力をコントロールしていたって無意識に創りだしてしまったのだろう
(それでも私は……)
「半分は正解で半分は違うぞ」
唐突にキョンが口を開いた。
「えっ」
「確かに俺は、お前の再現だが、七夕奇跡仕様だからな。俺は俺だぜ」
そして何かおかしなことを言い出した。
「……馬鹿?」
「そんな直球に言わなくてもいいだろ!傷つくわ!」
「あーキョンが馬鹿なのは昔からだったわね」
「悪かったな!」
拗ねる彼の反応がそのままで笑えた。笑っている私に対して彼はため息をついて話し始める。
「今日は、お前の想いが強いからな。願いも叶いやすいんだろ」
どういうことだろう。私の逢いたい気持ちが暴走したのだろうか。
「たくさんの世界の“涼宮ハルヒに奇跡を”が形となったんだよ」
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