過去ログ - 隅っこで流れて小ネタを書いてみる
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/22(火) 00:41:30.73 ID:0r6o6x830
――

いつまでも目を伏せている彼にボクは声をかける。

「どうした?決着をつけようではないか『勇者』よ」

ボクの芝居がかった言葉に彼は驚いたように顔を上げる。

「どうして?どうして君まで名前を呼んでくれないんだ?」

「名前などはもう無意味。ただ『魔王』と『勇者』が戦うだけだよ」

目は決して逸らさない。

「そんな……。もう昔には戻れないのか?世界の征服なんて柄じゃないだろ?
 なあ、僕がなんとかするから、一緒に」

「……」

そんなことを言われてしまったら。

「もう、無理だよ」

いくらボクでも表情にでてしまう。情けない顔になっているのがわかる。
でも、今さら退けはしない。だからこそ僕は『魔王』を選ぶ。


『勇者』が決意のこもった瞳で剣を構える
『魔王』もそれに応え剣を構える。

そして戦闘が始まった。


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