過去ログ - 隅っこで流れて小ネタを書いてみる
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9:>>7[sage]
2013/03/23(土) 00:36:53.61 ID:ZJ2EM/gm0
正面からぶつかり剣が高い音を立てる。
その衝撃を利用してお互い後ろに飛び再び間合いをとる。
剣を構えなおして一歩。お互いを認識して一歩。
そこから剣の打ち合いが始まる。
常人を超えた動きをしてなお互角に見える戦い。
拮抗状態の打ち合いの中魔王が風の魔法を唱え勇者を吹き飛ばす。
「ぐはっ……」
「ッ……」
勇者は壁に叩きつけられるも、勇者の剣は魔王の腕を傷つけていた。
【ーーーーーーーーー】
勇者が起き上がったとき、魔王は詠唱を開始ししていた。
それを止めるために間合いが離れた魔王へと勇者は走り出す。
『――――――』
しかし、その瞬間魔王の詠唱が終わる。
頭上に空間が現れ、闇に覆われた柱が次々と勇者に襲いかかる。
勇者はそれを防御の魔法を使いつつ最低限避けながら魔王との距離を詰める。
魔王の魔法が切れる。
「終わりだ!!」
術を使った後で無防備になっていた魔王の懐に勇者は飛び込もうとする。
魔王は素早く剣を構えて、勇者の剣を受けようとしたが、
先ほどの傷が痛んだのか剣を取り落とした。
そして、静かにほほ笑んだ。
「!!」
驚いた勇者のその瞬間思った願いもむなしく。
勢いに乗った勇者の剣は、魔王の体を貫いた。
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