過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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[saga]
2013/01/19(土) 22:37:22.88 ID:zEt8orVAO
〜06〜
禁書目録『――とうまと私の赤ちゃん。もう三ヶ月になるかも』
その言葉が、私の中に残っていた最後の幻想をぶち殺した。内なる柱、心の背骨を、真芯からへし折った。
ずっと繋ぎ続けて来た一縷の望み、紡ぎ続けて来た赤い糸は断たれ、もう藁を掴む手にさえ力が入らない。
御坂「……もう何もしたくない」
自分の純潔と引き替えにあいつを引き止めようとした私。自分で自分が大嫌いになりそう、最低の女だわ。
自分の純血と引き換えにあいつを引き留めようとした女。憎んでも憎みきれないくらいの、最悪の女だわ。
御坂「……もう何も信じられない」
それが全てに裏切られて、煮え滾る溶岩(にくしみ)さえも凍てついてしまった私の死火山(こころ)を。
魔術師「侵……だ!直……応……要……ごっ、がああああ!?」
もし食蜂が死ななければ、もし食蜂が生きていれば、こんな私を見て笑うだろうか。呆れるだろうか……
もし撃たれたのが私なら食蜂は少しでも悲しんでくれたかしら?今の私のように哀しんでくれたかしら?
聖職者「落……け敵は……が……だ!ば、化け物ぉぉぉぉぉ!」
こんな真っ暗な牢獄で、独りぼっちで抱えた膝に顔を埋めている私を、未だ誰か覚えていてくれるかな?
黒子、初春さん、佐天さん、婚后さん、湾内さん、泡浮さん、固法さん、妹達、お母さん、誰か、誰か。
一方通行「――こンなところだけは“あのガキ”に似てやがる」
真っ暗闇の牢獄をぶち壊し、真っ赤な炎と共に、射し込んだ真っ白な光に私は自分の目と正気を疑った。
一方通行「オリジナル、聞こえてンのか?聞こえてねェのか?」
あいつに一番近い味方で、私に一番遠い敵のあんたがどうして?
御坂「……あんた!」
真っ黒なチョーカー、真っ赤な眼差し、真っ白な髪、レベル5第一位、学園都市最強、そいつの手が――
一方通行「……あァ?」
あいつみたいに優しく差し伸べられる筈もなく、私の胸倉へ伸びて、乱暴に締め上げられて起こされる。
それに対して私は瞬間的に、反射的に、本能的に電撃を叩きつけようとしてそこで初めて気付かされた。
一方通行「なンの真似だ?オリジナル」
――能力が使えなくなってる。静電気一つ起こせなくなってる。そうだ、ここに放り込まれる時に私は。
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