過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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25:>>1[saga]
2013/01/11(金) 23:36:09.76 ID:bpYk7R6AO
〜17〜

御坂「……ってあんた本当に追われてる自覚あんの!?うわっ」

食蜂「十対九☆だからこそぉ、ソーホーにも遊びに出掛けないでこんな所でスカッシュしてるんじゃない」

夕食を終えた後、二人はホテル内にあるヘルスクラブにてウェアを借りてスカッシュコートへと向かった。
今も御坂が汗でグリップを滑らせ、打ち損ねたボールがフロントラインまで届かず食蜂に九点目が入った。
スカッシュとはロンドン発祥の球技で、屋内にてラインの引かれた壁に向かって交互に打つ庭球の一種だ。
そのルーツは刑務所内の囚人が持て余した時間と限られたスペースで始めた暇潰しとも言われている。だが

食蜂「次私のサーブ☆」

御坂「……ありがとう」

食蜂「せー、の?あれ」

御坂「本当に有り難う」

食蜂にサーブ権が移り、いざ打ち込まんと腕を振り上げた所で御坂が頭を下げ、ボールが空振り、弾む。

御坂「前にあんたが私達にした事は許さない。赦せない。だけど今日あんたが居てくれなかったら……」

食蜂「………………」

御坂「私、あのまま強制送還されてたか、この寒空の下で、追っ手に怯えながら一人ぼっちで震えてた」

食蜂「………………」

御坂「それだけは感謝してる」

それを御坂が拾い上げて手渡そうとして、食蜂の手指に触れる。
だが食蜂の冷たさが、御坂の温かさに伝わる前に指先が離れた。

食蜂「……それぇ!」

御坂「ちょっと!?」

食蜂「十対十☆油断力は大敵で禁物よぉ。これでイーブンねぇ」

御坂「この卑怯者!」

その舌の根も乾かぬ内に食蜂がサーブを叩き込み、油断した御坂がボールを返し損ねてラケットを振る。
だが食蜂もまたヒョイとかわして逃げ、ラケットを後ろ手に持ち、肩越しに振り返りながら微笑みかけて

食蜂「頭なんて下げないの。貴女らしくないわよぉ御坂さん☆」

御坂「あんたにらしさを語られるほど、親しい仲だったっけ?」

食蜂「貴女の取り巻きとは違う、貴女の“敵”としてならねぇ」

御坂「………………」

食蜂「私ほど貴女を良く知ってる“敵”はいないって自負力ならあるわぁ。そういう意味で私は貴女を」

御坂「食蜂……」

食蜂「イーブン(互角)の敵と認めてるからこそ塩を送るの☆」

飛ばされたウインクに高鳴った御坂の鼓動は、果たして激しい有酸素運動によるものか、はたまた――




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