過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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29:>>1[saga]
2013/01/11(金) 23:41:05.56 ID:bpYk7R6AO
〜20〜

御坂「!?」

アナウンス『Ms. Joanna Drayton from San Francisco, your friend is waiting for you at the……』

食蜂「どこからからか嗅ぎ付けられたようねぇ。犬みたいにぃ」

突如として入ったアナウンスにハッと御坂が我に返り、食蜂が動きを止め、二人して聞き入るその内容。
サンフランシスコから来たジョアンナ・ドレイトンとは映画『招かれざる客』のヒロインの名前である。
予め食蜂が洗脳していたホテルマンに仕込んだ符丁の意味する所は『追っ手が来た』という意味である。

御坂「どうして……」

食蜂「わからないけど、どうやら相手の方が一枚上みたいねぇ」

シャワーも出しっ放しのまま、呆然とする御坂を捨て置いて食蜂は脱衣場に戻って携帯電話を手に取る。
まずはホテル内で洗脳した警備員、警官から奪い取った無線、両方に指示を飛ばしながら身体を拭いて。
そこでようやく御坂もおっとり刀で駆け付け、手早くタオルで身体を拭いてウールニットに袖を通した。

御坂「(どうしようもしここでつかまったらにどとあいつに)」

だが髪を拭く食蜂の冷静さの半分も御坂は取り戻せていなかった。火照る身体から抜け切らぬ熱のように。
さっきは何とか切り抜けられたが、次も上手く行く保証などどこにもないし誰にも出来ない。だがしかし。

食蜂「集中なさい!」

御坂「――――――」

食蜂「……そう、落ち着いて?打ち合わせ通りにやれば大丈夫」

蒼白に彩られた御坂の頬にピシャリと手を添え、食蜂が微笑む。まるで玉座から立ち上がる女王のように。
それがさながら初夜を迎える前の姫君のように緊張した御坂から強張った肩の力を抜かせるに一役買って。

御坂「――もう大丈夫。私がヘマしたらあんたも危ないもんね」

食蜂「そうよぉ。呉越同舟とは言え今の私達運命共同体だしぃ」

無線から入る二百人という絶望的な数の包囲網を破る手立てを模索しながら食蜂が御坂に背を向けて来る。
御坂は思う。何故、さっき食蜂は自分を下の名前で呼んだのか?そもそも食蜂が御坂と組む真の目的とは?

御坂「あんたと仲良く心中なんて真っ平御免よ。だって私――」

天使の羽の名残さえ感じさせない美しい肩甲骨を晒しながら食蜂が嗤う。メフィストフェレスのように。




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