過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
1- 20
42:>>1[saga]
2013/01/11(金) 23:54:47.47 ID:bpYk7R6AO
〜28〜

ステイル「――突入開始から三分、応答無し、やられたか……」

シェリー「追跡に天草式、包囲にアニェーゼ部隊、適材適所って言えばそうでしょうけど、裏目に出たな」

ステイル「……アニェーゼ部隊に連絡!60秒後に再突入を開始!指向性をカットして総動員であたれ!」

シェリー「(あらあらムキになっちゃって。本当にガキだね)」

一方、ステンドグラスに映ったホテル全体像を見やりながらステイルは歯噛みし、シェリーが鼻で笑う。
ウエストミンスター・ブリッジを挟んで必要悪の教会まで最早目と鼻の先まで迫りつつある敵に対し――
シェリーはかつて学園都市に攻め込んだ時に見せた攻撃性を、残り香程度にまで薄めていた。それは偏に

シェリー「(“死んだ”人間の墓を暴きに来るんじゃねえよ)」

鼻白むシェリーが腕組みしながら眺めていたステンドグラス内では、遂にアニェーゼ部隊が動き出した。
どうやら非常用エレベーター、専用エレベーターが止められたらしく非常階段から壁面から徒歩で行く。
その間も各フロアの出入り口から何から人を残し、文字通り人海戦術で蟻の這い出る隙間さえ与えない。
数の暴力が武装した修道女達に擬人化したかのような眺めの中、シェリーははたと気づく。そこには……

シェリー「これかしら?学園都市から来やがったガキってのは」

ステイル「今話し掛けないでくれないか。気が散って仕方ない」

シェリー「御坂美琴、それからアンノウン?おい、この女、後ろ姿しか映ってないぞ顔写真や能力は?」

一ヶ月に叩き壊され、新しく取り替えられたばかりの、ステイルが指揮を執る説教壇に散乱する書類……
ヒースロー空港で隠し撮りした御坂と後ろ姿のみの少女の写真。シェリーの眉が顰める。それはまるで。

ステイル「名前もわからない協力者だ。顔を見たのは神裂と五和だけ、能力は恐らく記憶を司る何かだ」

シェリー「違うわ」

曲がりなりにも神に仕える者の端くれとして、シェリーの霊感が囁いている。後ろ姿のみだがわかると。

シェリー「――こいつは“悪魔”だ」

ジリリリリリリリリリリ!

ステイル「!?」

その時、警報機が作動した




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
165Res/236.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice