過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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47:>>1[saga]
2013/01/12(土) 00:01:16.89 ID:DfwHrfDAO
〜32〜

ドオオオオオン!と榴弾砲で炸裂したかのような鉄拳が一秒前に御坂の立っていた地面に爆心地を残す。
振り下ろされた拳から腕部へと駆け上りながら、右拳を回避した御坂が砂鉄の剣を生み出し走り抜ける。
オイルパステルでゴーレムを操るシェリー目掛けて、飛び石伝いから左足で踏み切り右手で切りかかる!

御坂「はああああああああああああああああああああー!!!」

シェリー「甘いんだよ!」

しかしその切っ先がシェリーを捉えるか捉えないかの距離に生まれる、シェルターにも似た土壁が――
バキィィィィィ!と砂鉄の剣を阻み、弾き、跳ね返し、散らす火花が落ちて消えるよりも早くエリスの

シェリー「太刀筋も!考えも!覚悟も!何もかもが甘いのよ!」

左手が御坂を捉えようとして薙ぎ払われ、御坂が更に跳躍してそれを回避し、月面宙返りより欄干に立つ。
だがエリスは止まる事なく、見上げた御坂の視界を覆うほどの巨大な足で踏み潰しにかかり更に横っ飛ぶ!
そして御坂が左手を軸に地面に付き、側転しながら右手で電撃を走らせシェリーを狙うが、またしても――

シェリー「はっ!」

シェリーを中心に展開する土瀝青の防壁が電撃を遮断し飛散させ、代わってエリスの掌より放たれる――
速力を加えた砲弾並みの岩石、散弾銃並みの砂利が打ち返され、御坂が飛び退いた空間が蜂の巣となる。
エリスを自動制御に切り替え、パステルオイルで専門とする地の魔術をふるうシェリーが御坂を見やる。
元より対衝撃・耐熱・電気絶縁に優れた性質を持つアスファルトをこの橋から吸い上げて形成している。
これを破るには最低でも人一人を死に至らしめるだけの威力が必要だ。だが御坂がそうしない理由を――

シェリー「何だ」

御坂「………………」

シェリー「おかしいと思ったのよ。天草式の損害は0、さっきの突入でも一般人にすら被害を出してない」

御坂「(この女!)」

シェリー「――良いさ。甘ったるい美学ごと墓穴に埋めてやる」

看破したシェリーがエリスに命じる。自らの作品が気に入らなかった時に叩き壊す芸術家としての表情で。


更にそこへ――


ルチア「――異教徒お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」

御坂「!?」

車輪を担いで口角から泡を飛ばし、目尻が切れるほど血走った眼球を見開いたルチアが飛び込んで来た。




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