過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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94:>>1[saga]
2013/01/12(土) 01:02:53.73 ID:DfwHrfDAO
〜17〜

神浄「……泣いてるのか?」

神裂「そのようですね……」

食蜂がインデックスの深層意識の海にダイブしている間、真っ先に変化を感じ取ったのは神浄であった。
食蜂の光を失った眼差しから、神浄が繋いでいた左手に、ポタポタと涙が溢れ、流れ、零れたのである。
一体何が起きているのかは誰にもわからない。だが神裂は女の勘とも言うべき第六感で何となく察する。

神裂「(まるで、誰かの最期を看取っているかのようですね)」

ステイル「それより、御坂美琴をどうするか先に決めないか?」

その一方で、ステイルが物言わぬ御坂を顎で指し示しながらぼやいた。これの後始末をどうするのかと。

神浄「今殺すのは無しだ。こいつがインデックスを助けるのを止めちまうかも知れねえだろ?なあ二人共」

ステイル「前の君より話がわかるのは僕としては助かるが……」

その物言いは人としてどうなんだとステイルは逆立てていた柳眉を八の字にし、神裂は静かに項垂れた。
話し方も笑い方も歩き方も以前と変わらないのに、考え方がまるで異なっている。ゾッとしないほどに。

神浄「そんな目で見るなよステイル。そんな顔すんなよ神裂。俺だって正直な所結構揺らいでんだぜ?」

神裂「(どこが)」

神浄「インデックスの前にこいつと付き合ってたって言われても、何て言うかリアクションに困るんだ」

食蜂が現れなければ間違い無く撲殺し、神裂が表れなければ躊躇い無く扼殺していたであろう神浄討魔。
だがどうすればインデックスを守れるか、助けられるか、救えるか、そればかり考えている点のみが――
ステイルとも戦った一人目の、神裂が共に闘った二人目の『上条当麻』との唯一にして無二の共通点だ。

神浄「今ここにいる神浄討魔(おれ)はインデックスを愛してる。でも前にいた上条当麻(おれ)が――」

神裂「………………」

神浄「この女のどんな所を好きになったんだろうだとか、その女を好きでやった訳じゃあねえけども……」

ステイル「…………」

神浄「――この女を殺そうとした俺を、どう思うんだろうかとか、考え出したらすげー気持ち悪いんだよ」

偽善使い(フォックスワード)から英雄(ヒーロー)に、そして救世主(メシア)となってからも――

――ズズズズズズズズズゾゾゾゾゾゾゾゾゾザザザザザザザザザ

ステイル「!?」

神裂「まさか!」

その時だった。




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