過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
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20:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 23:12:57.38 ID:tOz/sjdO0
街人「おう、あんた男だよな」

男「はあ、そうですけど」

街人「さっきこの街を訪れた商人にこの手紙を渡してくれって頼まれたんだ」

 そう言って男は一枚の手紙を男に手渡した。

街人「それじゃあ、用も済んだし俺はこれで」

男「わざわざありがとうございます」

 男の元へ手紙を届けた街人はそう言うとすぐにその場から去っていった。そして、手紙を手渡された男はそれを裏返し、送り主を確認した。

男「……遺跡研究者? う〜ん、聞いたことない名前だな。まあ、いいや。とりあえず朝食を作り終わったら中身を確認しよう」

 受け取った手紙を手に持ち男は家の中へと戻っていく。そうしてその手紙を机の上に置き朝食の準備にとりかかり始めた。
 それから少しして、目を覚ましたエルフが慌てて男の元へと駆けつけた。そして、すぐさま朝食の準備の続きを自分が引き受けると口にしたが、既に残っている作業は少なかったため男はそれを断った。だが、どうにもエルフが不満そうに作業を続ける男の背中を眺め続けていたため、結局二人で仲良く朝食を作ることにするのだった。
 こうして、またいつものように平和な日常が幕を開ける。だが、この朝食の後に男が手紙を開けることによって事態は少しずつ動きを見せていくことになる。
 手紙にはこのような内容が記されていた。

 私はこの世界に存在する遺跡について研究をする者だ。今現在東にあるとある遺跡について探査作業を行っているのだが、その遺跡が強固な魔法によって封じられて中に入ることができない。
 我々の中にも魔法に通じた者は存在するのだが、遺跡にかけられた魔法の内容がまるで理解できないらしい。
 そこで、私は風の噂で魔法に長け、魔法関連の仕事を請け負っているという君の存在を知った。
 どうにか知り合いのツテを頼り、今こうして手紙を送ろうとしている。
 ここまで読んでもらえたのなら理解できると思うが、私は君に仕事を頼みたい。まずは遺跡にかけられた魔法の解除。それができたのなら遺跡内に仕掛けられていると思われる魔法による罠の解除など。
 もちろん、危険が伴う可能性があるため報酬はそちらの望むものに可能な限り応えられるようにするつもりだ。
 色よい返事を期待している。
――――遺跡研究者


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