過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
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42:吟遊詩人[saga]
2013/01/18(金) 23:35:04.79 ID:/j9zed7k0
男「おっ! あった、あった」

 そこはとある巨木に出来た大きな隙間であった。中は空洞になっており、人が二人は余裕で入るほどの穴が出来ているのだ。不思議なことにその空洞の中には虫たちはおらず、まるで誰かが整備したかのように綺麗になっていた。
 男はゆっくりとその隙間に入ると内部の木に背を預け、足を伸ばしリラックスした。

男「うん、快適だ。いや〜本当にいいとこ見つけたよ」

 ウンと背を伸ばし長時間同じ体勢でいたことで凝った肩を解す。そして、瞼を閉じる。
 視界を閉じると、男の耳には様々な音が聞こえてきた。風によりたなびく森の木々。動物の足音や鳥のさえずり。そして、自分自身の心音。
 それらは心地の良いハーモニーを奏で、疲れた男の身体を癒した。そうしてしばらくの間気持ち良い音楽に耳を傾けていた男だったが、やがて彼のもとへと近づく足音を聞いて閉じていた視界を開いた。

男「遺跡研究者さんたちか? いや、でもあの人たちは基本的に森の中に行かないはずだけど……」

 不思議に思い、隙間から身体を出し周りを見渡すが周囲には人の姿は見当たらない。



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