過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
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43:吟遊詩人[saga]
2013/01/18(金) 23:35:57.99 ID:/j9zed7k0
男「おかしいな。確かに足音が聞こえたんだけどな」

 もしかしたら魔物か何かだったのだろうかと考えた男。結局明確な答えが出ず、再び空洞の中に戻った彼はそこで信じられないものを目にした。

褐色エルフ「あはは。おかえり、お兄さん。お邪魔させてもらってるよ」

 隙間に再び入った彼を待っていたのは褐色の肌に銀の髪をしたエルフ族の少女だった。音もせず唐突に現れた彼女に驚いた男は思わずその場から飛び退いた。

男「なっ! だ、誰だ!? それより、いつの間にそこに!」

 驚きのあまり、声を荒げる男。だが、そんな彼の反応が気に入らなかったのか目の前の少女は文句を告げる。

褐色エルフ「う〜ん、ある意味で予想できた反応だけどちょっと残念。あ、ちなみにここに来たのはついさっきだよ。足音聞いてたんでしょ? あれ、あたし。
 それとそんなに警戒しないでほしいな〜。あたし別に悪いことするつもりなんてないんだから。ただちょっとお兄さんと話がしたいだけなんだよ」

 話がしたいと提案する少女をジッと見つめる男。確かに彼女はこちらに敵意もなにも持っていないようであった。ニコニコと笑顔を浮かべたまま男が近づいてくるのを待っている少女に毒気を抜かれた男は溜息を一つ吐き、提案を受け入れた。


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