過去ログ - 【安価】京太郎「救われぬ愛に救いの手を」 豊音「4本場だよー」
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539: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/01/13(日) 21:25:43.24 ID:Itsf4tojo



声が聞こえた。

ドアが開く音は、無かった。

いや、気づかなかったのか。

視線を、俺の背後。

ドアへと向ける。

そこには、二人。

シロ先輩。

そして、エイスリン先輩が居た。

エイスリン先輩は、笑顔。

違和感すら感じるような、満面の笑み。

反対に。

シロ先輩は。

先輩は……。


シロ「何、してたの?」


何処か、怖い声で。

塞さんを、見ていた。


塞「ああ、シロ。おかえり。いや、ちょっと京太郎君と話してただけ―――」

シロ「答えて、塞」


ふらり、ふらり。

浮遊するように一歩。

また一歩と、近づくシロ先輩。

その動きに、生気はない。

びくり。

少し震えた塞さんが短く、「あ、ああ」と声を搾った。


塞「団体が、試合が終わったからね。もう私も部長なんかじゃなくて、京太郎君の友達として呼び方を変えたんだ」

シロ「京太郎」

京太郎「本当です」


嘘を言わせない。

そういう空気がある。

シロ先輩が俺を見た。

何を考えているか分からない、暗い瞳が俺を写している。

そのままゆっくりと、口を開くのが見えた。


シロ「私も―――先輩、なんて言わなくていい、よ」







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