過去ログ - ハルユキ「これが……『未元物質』?」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/16(水) 03:32:47.13 ID:UycjHLRp0

 謡が皆の様子を見ながら再びタイプする。

【UI>気づかなかった我々も悪い。ムキになってほったらかしにした先輩方も悪
い。どんな理由があれ最後まで打ち明けなかった有田さんも悪い。それでいいので
す。どんな結論に至ろうが『同じレギオンの仲間が苦しんでいる』。それだけの事
実があれば、我々のやる事は変わらないはずなのです】

 それは、ある意味究極の理想論だった。

 考え方は十人十色だ。

 どれだけ仲がよかろうと意見の違う人間が集まれば、それなりに食い違う事もあ
るだろう。

 いつもどんな時でも一致団結している訳じゃない。

 しかし、そんな事はどうでもよいのだ。

 例え口を利かなかったとしても、例え取っ組み合いの喧嘩になったとしても、そ
れは個々の意思を伝えるための一手段に過ぎず。

 その外側にある仲間意識には、何の影響も与えないのだと。

 利益のみでつるんでいる悪党が聞けば鼻で笑うような理想を、四埜宮謡は大まじ
めで提唱する。

「フフッ」

 それを理解して、黒雪姫は小さく笑う。

 嘲笑ではない。言うならば、いつまでも変わらない故郷の景色を見て、思わず出
てしまったというような笑み。

「そうね」



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