過去ログ - 東方仮面変身祭―――さぁ、ショータイムだ―――
1- 20
233: ◆bdznns9h.Moa[saga]
2013/10/07(月) 23:17:03.46 ID:3kIUFPBC0




『そうですか……分かりました。ありがとうございました。今までつらいことをさせてしまって』


『……は?いや、何言って!』


『いつかこうなるとは考えていたんです。幻想郷の全てを巻き込んだこの異変が起きてから、それぞれの勢力がそれぞれの力を持って怪人と
 戦っている。ですが、地底の現状ではいずれこうなることは必然だ……と』


『地底の誰も怪人を倒すことはできない……そうなれば”この地霊殿の下にある灼熱地獄に落とす”か、”地上に逃がす”。この二つしか地底の
 者達の力で怪人を排除する方法は無い。けれど、灼熱地獄を管理する上で必要以上に”燃料”を入れて温度上げるようなことは出来ない……
 結果、地上に逃がすのが最も良い方法…………』


『しかし、逃がすということは地上の敵を増やすということ。地上の誰かに、私達で倒すべき怪人を押しつかるということ』


『そんなことをしてただで済むはずは無い。本来なら誤解されたまま天狗達から報復を受けてもおかしくは無かった……』


『ですが、いままで地上に逃がす役を引き受けていたのが、かつて妖怪の山を支配していた鬼の一人の勇儀さんだったから、勇儀さんの性格を
 知っていた天狗だったから。この二つ条件がかみ合ったからこそ話を聞いてくれたのでしょう』


『もし他の誰かだったなら、きっと誤解は解かれないまま、余計な争いが起こって互いに少なからず犠牲者が出ていたかもしれません』


『だから、ありがとうと言ったんです。勇儀さんの存在のおかげで大勢の人が救われたんです』


                                                  『っ……だけど、このままじゃ』


『そうですね』


                                                           『…………』


『地底は怪人への対抗手段が確立しないか義理……地底はいずれ…………怪人に、滅ぼされる』


                                                        『っ!!…………』


『謝らないでください、勇儀さん。いつか来る日が今日だった。それだけなんです』




―――

――――


勇儀「――――……私は地底を守っちゃいない……それどころか、傷ついた体に鞭打って戦うさとりの首に縄くくり付けるような
   ことをしたんだ」

勇儀「なぁパルスィ……なんで私達は何も出来ないんだろうな……なんで、仮面ライダーじゃないんだろうな」

パルスィ「…………」






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
244Res/199.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice