過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智美「23だぞー！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智美「23だぞー！」【鶴賀】

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887: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/01/24(木) 22:43:24.46 ID:2+THEUTc0
京太郎「……一生って、随分気が早いですね」

宥「わ、わっ！」

宥「や、え、えっと、そういう意味じゃなくて……えっと……こ、とば、のあやというか――」

京太郎「でも」

京太郎「俺も一生を共にしたいです、宥さん」

宥「……わ」

京太郎「喜んで」

京太郎「どうか、俺に一生を捧げてください」

宥「……は」

宥「はい……っ！」

震えが止まる。

もしかしたら、震えていたのは俺かもしれない。

宥「……やった」

宥「やった……ふふっ、うれしい……っ！」

小さく、隣で宥さんは子供のように喜ぶ。

その様子を見て、俺も喜ぶ。

……全裸での告白合戦だなんて、面白い映像だ。

きっと、一生忘れることは無いだろう。

……そう。

このことは一生忘れない。

宥「わ……わ、ど、どうしよう、京太郎君……！」

京太郎「どうしました？」

宥「えっと……涙が、止まらなくて……」

宥「わ、わわわ、温泉に入っちゃう……」

京太郎「……くす」

宥「ふ……ふふ」

宥「……すっごく、うれしい」

京太郎「ええ、俺もです」

ぐ、と握られる。

それ以上は近づかず、二人で湯に浸かる。

……だけど。

世界中の何よりも――俺達の間にある大気よりも――彼女との距離が一番近いように感じた。

おしまい

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