過去ログ - 京太郎「俺のサクセスストーリー」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 20:05:33.50 ID:fW74j9Sz0
放課後。
大会が終わったばかりということでしばらくは部活も自由参加ということになるらしい。
だからといって今も部内最弱の名を欲しいままにしている俺が部活に参加しなくていい道理はないんだけど、
部長が引退してなお女子部員は4名、つまり麻雀を打つのに十分な人数が揃っている。
俺が行ってもあぶれるだけだし、欠員が出てたとしても俺じゃ弱すぎて練習相手にもならないだろう。
そんなわけでここのところ、部活には顔を出していない。
今日も一人寂しく帰ろうかと思ったが、咲につかまった。
「ねえ、京ちゃん」
どうした、咲……俺もう帰ろうと思ってたんだけど。
「京ちゃん、最近部活に来ないじゃない。一緒に行こうよ」
あー……分かったよ、うん。
咲も和も優希もあんまり噂の類に明るいとは思えないし、そういう噂が流れてるってことは伝えとくべきだよな。
「はあ? なんですかその根も葉もない噂は……馬鹿馬鹿しい」
そりゃ、俺だってそう思うけどな。有名税みたいなもんだろ。
「言いたい奴には言わせとけばいいんだじぇ」
そうもいかないだろ……俺だけならともかく、お前らまで悪者扱いされてるんだぞ。
「うむ。そういう噂が流れておるのは知っとったが、そこまで尾ひれがついとったとはな」
流石に、何かしらの対策を取らなきゃいけないと思うんですよ。新部長。
「新部長はやめいと言っておるじゃろう」
すいません、染谷先輩。
ともあれ、このまま放置してはおけないのも事実でしょう。
かといって下手に弁明しても却って逆効果な気もするし……どうすればいいんだろうな。
「……言いにくいのですが、一番手っ取り早いのは須賀君が麻雀部をやめることでしょうね」
「の、和ちゃん!」
「流石にそれは酷いじぇ!」
「分かってます。須賀君だって麻雀部の大切な一員なんです……最悪の場合、と考えてください」
大切……か。和にそう言ってもらえると嬉しいぜ。でも実際、どうするんだよ。
「シカトしておけばええんじゃ。根も葉もない噂なんかすぐに飽きられるじゃろ」
そういうもんなんですかねえ。
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