過去ログ - 京太郎「俺のサクセスストーリー」
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591: ◆NZD.UFKqaQTc[saga]
2013/02/21(木) 20:29:37.88 ID:zhnCU36v0
……えっ?

「もうっ。京太郎君らしいといえばそうなのかもしれませんけど、こんなこと女の子に最後まで言わせな――」

がばっ。
……気付いたら、和を抱きしめていた。
仕方ない。いきなりこんなこと言う和が悪い。

……本気にするぞ? 今更嘘だとか言われても認めないぞ?
いいんだな、和。

「……全く。相変わらず自己評価が低いようですが……そんなこと言いませんよ、京太郎君」

「二年間、ずっとあなたのいいところを見てきた私が言うんです、間違いなんてありません」

……ああぁぁああ、もうっ。
お前にこんなとこまで言わせちまったのは男として物凄い恥ずかしいけど。
それでも、今更だけど、俺からも言わせてくれ。

和、好きだ。大好きだ。初めて会った時から、いや始めてお前の姿を見た時から。
ずっと、お前のことばかり見てた。見損なわれるかもしれないけど、本当にずっと。

「……どうりで、春から夏にかけてはやたらと視線を感じたような……?」

うぐぅぅううっ!?
……いや、違うんだ。違わないけど違うんだ。
確かに和に近づくために麻雀始めたのは事実だけど、その……。

「……分かりますよ。浮ついた気持ちだけで麻雀をやってて、あんなに上達するわけがありませんから」

「京太郎君の麻雀への思いの真摯さは、私が保証します」

ありがと、和。お前がそう言ってくれるだけで、救われるよ。
……あー、なんか、もう。最後までカッコつかないけど。

和。俺は、お前のことが好きだ。俺と……付き合って、くれるか?

「喜んで。よろしくお願いします、京太郎君」

ようやく。足かけ三年、ようやく実った俺の初恋。
初めて会った時から好きで、でもそれ以上に今目の前にいる彼女が愛おしくて。
気付けば互いに眼を閉じていて。

二つの影が、一つに――


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