過去ログ - オッレルス「安価でいちゃらぶ旅行…?」フィアンマ「…ん」
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29: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/01/16(水) 15:52:21.63 ID:y9VlGV4I0

オッレルス「…せっかくだし、大浴場行こうか」

別に、一泊二日という訳ではないのだし、とりあえず。
そう述べたオッレルスに賛同し、食事の膳を片付けてもらった後、フィアンマは入浴準備を始めた。
入浴の準備とはいっても、必要なものはタオルと替えの下着、加えて、浴衣位なものだ。

オッレルス「…そういえば、一人で浴衣は着られるのか?」

フィアンマ「人目につかない場所で『聖なる右』を使いつつどうにかするさ」

"困難を乗り越える力"はそういう風に使うものではないような、とオッレルスは思い。
しかし、ツッコミは入れないままに、自分も用意を済ませて移動した。
時刻は午後八時。入浴するには調度良いだった。


オッレルスと別れ、浴場で身体を丁寧に洗い。
さほど人が居ないことを有り難く思いながら、フィアンマはお湯に浸かった。
ぺたんと座って浸かるも、肩が露出すれば、肌寒い。
露天風呂には少し興味が湧いたものの、季節を考慮してやめておいた。
如何に熱い風呂といえど、浸かるまでに凍えてしまう。
魔術を用いない彼女の身体は、いたって普通の女の子のものだ。

フィアンマ「…っくし」

軽くくしゃみを漏らし、フィアンマはお湯を手で掬って自分の身体にかけた。
電気風呂などもあったが、彼女が浸かっているのは黒いお湯の美肌温泉だ。
ぬるぬるするのがかえって効果を生むのか、とフィアンマは首を傾げる。


フィアンマと別れ、浴場で身体を洗って。
さほど人が居ないな、と思いながら、オッレルスはお湯に浸かる。
彼が悩んで選択したのは、電気風呂だった。
元より、刺激に対して彼は強すぎる。耐性があるというべきか。
ピリピリとした刺激があるものの、弱いそれに、これは何か効果があるのか、とオッレルスは首を傾げた。
お湯に浸かって考えるのは、フィアンマのことだ。
天ぷらを食べていた時、咀嚼の仕方が細やかで愛らしかったように思う。
小動物的といえば良いのか。身長の高い彼女には不釣り合いな単語かもしれない。

一時間程経過してから、オッレルスは周囲を見、正しく浴衣を着た後、部屋へ戻って来た。
既にフィアンマは上がっており、窓の外の景色を眺めていた。浴衣を着ている。

フィアンマ「ん、」

フィアンマが、ちらりと振り返った。
持ってきたのか購入したのか、セミロングの赤い髪は一つに束ねられていた。
一つに捻った上で、後頭部の髪を挟んで止める。簡単なまとめ髪スタイルだった。
のぼせが抜けないのか、白い肌に僅かながら赤みがさしている。
実際には、照れが先行しているのだったが。

フィアンマ「に、…似合う、……か?」

白に近い灰の浴衣。
一生懸命やったのだろうが、少しばかり乱れた胸元から、鎖骨が覗いている。
右腕が肩から無いので、服としての体裁が保ちにくいのかもしれない。
少しぐいと引っ張れば、脱げてしまいそうだった。
そもそも、和服とはそんな衣服なのだが。
いつもの衣装であっても鎖骨は見えるが、衣装が変わると違って見える。

オッレルス「>>30


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