過去ログ - オッレルス「安価でいちゃらぶ旅行…?」フィアンマ「…ん」
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6: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/01/15(火) 21:48:10.45 ID:weLRz/Dm0


フィアンマを拾ってから、早二ヶ月。
オッレルスは、悩んでいた。
彼は、恋をした経験が非常に少ない。
そもそも、恋愛にかまけている暇など無かった。
別に、フィアンマは居候なので、関係を良くしておく必要はない。
しかし。
紆余曲折あって、様々な事情があって。
簡潔に言えば、恋愛感情が発露してしまったが故に、仲良くなりたいのである。

オッレルス「……」

別に、身体だけが欲しい訳ではない。
だから、下劣ながらも手っ取り早い『夜這い』を用いるつもりは、ない。
そもそも、そんなことをしたところで嫌われてしまう訳で。

オッレルス「…、…」

困った。
彼は、恋に奥手なのだ。
だけれど、フィアンマの笑顔を見る度にうまく言葉が出てこないこの症状を、恋だとは、知っている。
たかが手が触れ合っただけで、視線が合っただけで、意味も無く嬉しい気分になるのも。

オッレルス「…シルビア、相談があるんだけど、良いかな」

彼が悩み迷った結果、相談相手に選択したのは、シルビアだった。
まったく同じ相談内容に辟易しながらも、彼女は真面目に答える。

シルビア「第三者が介入しない状況を作ればいいんじゃないの?」

オッレルス「…第三者不介入…」

となると、軟禁だろうか。
ナチュラルに歪んだ思考を持つオッレルスの様子に気がついて、シルビアは言葉を付け足す。

シルビア「例えば、旅行に誘ってみるとか」

オッレルス「旅行、か」

シルビア「よく知らないけど、フィアンマには見聞を広めるっていう目的があるんじゃなかったっけ? 身の安全を保障してあげる、とか何とか言えば、後はトントン拍子に進むと思うけど?」

肩を竦めてそうアドバイスするシルビアに、オッレルスはいたって真面目な様子で頷いた。
確か、彼女は上条当麻とそのような約束をしていたような気が…する。

オッレルス「ありがとう」

シルビア「私も介入しないから、好きにやんなさい」

自分はオッレルスの姉か何かか、と思いながらも、彼女はクールにそう告げた。


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