8: ◆v5br7sG8sw[sage saga]
2013/01/16(水) 00:23:38.70 ID:26DIOs13o
  
  
 唯「聞いてますかーーーーーー!?」 
  
 律「聞いてるよ! うるせー!」 
  
 唯「いーや、今ぜったい聞いてなかったよりっちゃんは。何かすっごくくだらないこと考えてた顔してた」 
  
  
 相変わらず変なところが鋭い奴だな…… 
 肝心の澪とのことに気づけないのは、ま、幼馴染の私から見ればまだまだ修行が足りないな、って感じだけど。 
  
 ……でも、だからこそこれくらいの問題は二人で乗り越えていってもらわないと。 
 澪の幼馴染として、唯の親友として、私は心から二人の幸せを願ってるんだから。 
  
  
 律「……で、どうしたいんだ? 唯は。一日一回しかキスさせてくれないケチな澪と別れたい?」 
  
 唯「バカなこと言わないでよりっちゃん! 大好きな澪ちゃんと別れたいわけないじゃん!」 
  
  
 ……だよな。 
  
  
 律「じゃあ何なんだ?」 
  
 唯「……もっとちゅーしたい」 
  
 律「……あんまりがっつくなよ。身体目当てみたいで気持ち悪いぞ」 
  
 唯「ひどっ!? りっちゃんは彼女さんとちゅーしないの?」 
  
 律「そりゃするけど…しない日もあるし……」 
  
 唯「……信じらんない。あんなに幸せになれるのに、しない日があるなんて」 
  
 律「いや、わりと慣れてくるんだよ、キスも。何度もやってると」 
  
 唯「うわー、先輩目線だー」 
  
 律「実際付き合ってる期間とか付き合い初めとかから見たら先輩だし」 
  
  
 あの頃、澪に猛烈アタック(という名の予約)をかける唯を見て、なんかいいなぁって思えたから、私は気になってた奴にアタックした。 
 そしたらそいつも私と同じ理由で意外にも私を意識していたらしい。というわけで、と付き合い始めた。 
 そういう経緯だから、私のほうが先に彼女を作ったことになる。一応は。 
 ぶっちゃけ両想いだった期間では唯と澪に負けてるかもしれないんだけどな。 
  
  
 唯「はっ、そうか! 澪ちゃんは私たちがこんな倦怠期婦妻にならないようにって考えて!?」 
  
 律「誰が倦怠期じゃ! ラブラブだよずっと!」 
  
 唯「えー、じゃあなんで今りっちゃんは一人ぼっちなの?」 
  
 律「……今が深夜だからだよ! 早く帰れ!!」 
  
  
 そして、いい加減澪と向き合え! 
  
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