過去ログ - 勇者「この世界を救う価値があるのか……?」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/16(水) 06:35:27.61 ID:D714+SWZo

「やがて食事にも謎の混入物が増え、殺気を感じるようになった。
 パーティーを解散しようというと、隠し持っていたらしい短剣を取り出し
 私に向かって突きつけてきた。猛毒の短剣だったよ……」

「こわっ!? 人間こわ!?」

「幸いにしてその時には私は回復呪文も
 解毒呪文も覚えていたから事なきを得たが――
 今度はその魔術師、自分自身の首に向かって短剣を突き立てた」

「やめてくれません!? その奥様が好きそうな話!」

「まぁ、催眠呪文を使って彼女から私の記憶を消去し、
 関係をなかったことにして、事なきを得たがね……」

再び虚ろな目で鴉の濡れ場のような前髪をかきあげる勇者。
その相貌や容姿は中性的であり、確かに男受けも女受けもしそうなものだ。
本来はどちらの性別なのか――魔王はちょっと気になったが後で聞くことした。

「さ、さすがにそれだけやないやろ……? 他にまだ仲間おったやろ?」

「ああ、僧侶が居たよ」

他の二人から考えるにすごく嫌な予感がする。
そもそも勇者以外この場にいないということは、つまりそういうことなのだろう。
だが、しかし満足のいく最終決戦を行うためには勇者を激昂させざるをえない。
そのためには勇者の話を聞いて、激昂する”ツボ”を探さなければならないので
魔王は仕方なく話の先を話すよう、顎で促した。


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