過去ログ - 勇者「この世界を救う価値があるのか……?」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/16(水) 08:22:57.91 ID:D714+SWZo


「という訳で今日から魔王をやることになった元勇者や」

「頼むぞ、皆の衆」

魔王城の会議室。
祭り事がある際に宴会にも使ったりする場所だ。
床が畳であったりするこの会議室には
浴衣姿の幹部級の魔物や魔族たちが集まってきている。

「納得がいきませんよ、魔王様
 何で元勇者が魔王なんてやるんですが」

腕が四本の、青い肌をした
鬼のような形相の魔物が浴衣を着て、魔王に講義をする。
”四本腕のサイクロプス”と呼ばれている男だ。

四天王に所属しており、実力は中堅程度。
その見た目に似合わぬ事務的な口調から
四天王の事務処理担当とも呼ばれている。

チャームポイントは眼帯。
サイクロプスとも言われている由縁だ。

「否――我らは古きっての実力主義だったはずだ
 そやつが天下なのは通りであろう、サイクロプス」

サイクロプスの言葉に反論するのは
その反対側に座っている、いかつい東洋の鎧武者だった。
ただし鎧なのは首から上だけで、首から下はやはり浴衣姿なのだが。

この鎧武者は”電光石火の亡霊”と呼ばれている。

サイクロプスと同じく四天王所属で
実力はその古風な物言いに反して――最弱。
しかし首から下と言わず、体全体を見れば納得のいく実力でもある。

どう考えても子供にしか思えない体格だからだ。


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