過去ログ - 勇者「この世界を救う価値があるのか……?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/01/16(水) 09:04:05.93 ID:D714+SWZo
「――――――――――」
「く、黒騎士さん!! おちょくらないでください!」
「きゃはははは! たしかに! たしかに!」
「……何で私以外の四天王は馬鹿ばかりなのか」
「否――、四天王とは本来そう言うものだ
魔物の群れを統率するのなら、正気ではいられん」
騒ぎ出す会議室。まとまらない会話。
何処の世界でも会議なんてそんなものなのかもしれないが。
こめかみを抑える魔王の裾をチョイチョイ、と勇者が引っ張る。
「なぁなぁ、魔王。こいつらはいつもこんななのか」
「そうや……こんなモンや。
お前にこいつらを総べる自身があるんか?」
「ないな」
自信満々にそう答える勇者。
腕を組んでおり、魔王以上に様になっている。
「ほな、どうする気や」
「秘書を雇う」
「こんな混沌を制御できる奴なんておるかい」
「いるじゃないか、目の前にキチンとした実績がある奴が一人」
「やめてくれませんかねぇ……」
ケタケタと甲高く笑う勇者を見て、更にこめかみが痛くなる魔王。
しかしふと笑い声を止め、一つの疑問を勇者は魔王に投げかけた
「なんでこいつら全員浴衣なんだ……?」
「うちでくつろぐときは大体こうや」
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