過去ログ - 勇者「この世界を救う価値があるのか……?」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/16(水) 06:00:56.12 ID:D714+SWZo

「そんなもんお前、仲間とかと相談してからこいや。何で最終決戦になって言うん? たるんでるんとちゃうんけ」

「仲間……仲間か……フッ」

勇者が虚ろ気に微笑む。
表情には影がかかり、後ろ暗い雰囲気だ。
もしや道中で四天王やらメイドやらに冥土に送られたのだろうか。
だとしたら、それだけでも戦う理由があるじゃないか。
敵討ちと言う立派な理由だ。

「クックック――、どうした勇者。道中で果てた仲間が恋しいのか?」

方言を隠し、魔王然とした態度で煽る。
煽りスキルと言うのは悪役の中でも非常に重要なものだと思う。
別に魔王は自分が悪役だと思ったことはないが、威厳が出るので重宝している。
何より楽しい。

「道中――? 道中でか、ああ」
剣をカーペットに突き刺しながら、勇者が呟く。
そのカーペットは高いのだから止めてほしい、と内心魔王は思ったが口にはしないことにした。


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