過去ログ - 眠り姫をおぶって山登りはキツい。
↓ 1- 覧 板 20 
3: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2013/01/17(木) 02:24:11.12 ID:ImpwMRpT0
 それが切欠か次々に思い出が蘇る。 
 例えば、彼女との出会い。 
  
 ある日の日直は僕と彼女だった。 
 放課後に軽い掃除をするために残っていた僕らの間は沈黙だ。 
  
 特に接点もなく、話したこともない。 
 二人してさっさと帰ろうとしていた。 
  
 『え?』 
  
 彼女に釣られて目を向けると 
 教室に不似合いな動物がいた。 
  
 そいつはゴロニャンと首を回す。 
  
 『ね、猫だよ男くん』 
  
 そうだね。 
  
 『どこから入ってきたんだろう……よーしよし、おいでー』チチチ 
  
 小鳥の鳴き声で誘う彼女。 
 けれど猫はそっぽを向いている。 
  
 『んー仲良くしたいのにー』 
  
 うんうんと顎に手を添えて首を傾げる彼女に釣られて猫も首を倒す。 
 携帯で保存するのは失礼だから網膜に焼き付けた。 
  
16Res/9.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。