10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/18(金) 19:32:21.91 ID:16wrmhbw0
電気を消して二人で眠りの中に落ちていく前に、
私は最後にもう一度だけ梓の頭をゆっくりと撫でた。
これまでで一番優しく撫でたおかげかどうなのか、梓が気持ち良さそうな笑顔になって寝言を呟いた。
「律先輩……。
しっかり……頑張って下さいね……」
まったく、どんな夢を見てるんだかな――。
夢の中でも私はしっかりしてないのかよ……。
まあ、いいか。
これからは私ももう少しはしっかりしてみる事にするよ、梓。
この一年、おまえはしっかり頑張ってくれたんだもんな。
少しはしっかりしてみせなきゃな、私も。
だからさ、梓、おまえも今日はしっかり休めよ。
しっかり休んだらさ、また明日からしっかり遊んで、しっかり頑張ろうぜ?
そのためにも今はおやすみ、だな。
ああ……、私もカチューシャ外さなきゃな……。
でも、今からまた両手を動かすのも面倒だし、梓から手を離したくないな……。
だったら、いいや……。
でも、最後に……、最後に一言だけ言っとかなきゃな――。
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